台北発!十分、菁桐、平渓を電車で1日で満喫する女子旅モデルコース
こんにちは!台湾人の林です。今回ご紹介するのは台湾旅行の定番となった「平渓線」です。平渓線は台湾北部の山あいを走るローカル線です。この路線は日本統治時代、積丹を運ぶために敷かれました。現在では観光路線としての存在感が増しています。ローカル感あふれるこの路線を利用して、十分(じゅうふん)、菁桐(せいとう)、平渓(へいけい)の3つの魅力的なエリアを1日で巡ることができます。台北から日帰りで行けるこのエリアは、歴史や自然、体験、そしてグルメが詰まった大人気のスポット!ここでは、初心者でも安心して楽しめるモデルコースをご紹介します。特に同世代の女性の方に見ていただけると嬉しいです!あのランタンを2回も飛ばせる贅沢なコースとなっていますので、ぜひ参考にしてください♪それでは、行ってみましょう!
十分、菁桐、平渓ってどんな場所?
十分(じゅうふん)
まずは初めての方に向けて、十分、菁桐、平渓それぞれの特徴についてご紹介します。十分は、ランタン飛ばしの聖地として知られる街です。メインストリートとも呼べる十分老街のど真ん中を電車が通るシーンは日本ではなかなか見られない、スリルも感じる光景です。ランタン(天燈)に願い事を書いて空に飛ばす体験が人気で、十分観光でははずせません。十分老街では地元グルメやスイーツの食べ歩きも楽しめます。また、「十分大瀑布(じゅうふんだいばくふ)」という大迫力の滝があり、自然美も堪能できます。
菁桐(せいとう)
菁桐は、石炭産業が栄えた時代の面影を残す歴史あるエリア。ノスタルジックな雰囲気の菁桐駅や菁桐老街には、日本時代の歴史と台湾文化が維持交じるような風景が広がります。竹筒に願い事を書く体験は人気です。
平渓(へいけい)
平渓も山々に囲まれた街でのんびりとした雰囲気が魅力の場所。レトロな街並みを散策しながら、平渓郵便局で記念撮影をしたり、夜にはランタン飛ばしを楽しむのが人気のアクティビティです。
十分、菁桐、平渓観光モデルコース
午前中:台北から十分へ移動
9:00 台北駅を出発
台北駅からスタート。この日は、台北駅周辺で朝食を済ませました。まずは台北駅から台鉄(台湾鉄道)で瑞芳駅へ向かいます。瑞芳駅までの所要時間は約45分です。
瑞芳駅に到着。九份観光ならここで駅をでてバスやタクシーで九份へ向かいます。ですが、今回の目的は平渓線での旅です。ここで平渓線に乗り換えます。
乗り換えまでの間、瑞芳駅のホームを探索。壁には沿線の観光地を紹介するパネルが並んでいます。今回の目的地、十分を発見!瑞芳駅で平渓線に乗り換え、十分駅に向かいます。
10:30 十分駅到着 十分老街散策&食べ歩き
瑞芳駅から平渓線に乗り揺られること約30分。十分の街を抜けると、十分駅が見えてきます。
十分駅に到着。晴れていて良かった!
歩道のすぐ横を走る電車。
十分駅周辺の老街では、地元の軽食やスイーツを楽しみましょう。今回はソーセージを食べました!
関連ページ:十分駅チカグルメ!「爆漿去骨鶏腿捲」で食べるソーセージ
10:50 ランタン飛ばし
そして、みなさんお待ちかね。ランタン飛ばしに挑戦します!ランタンのお店は十分老街の中にいくつかあります。
今回利用したランタンのお店は「吉祥天燈」。ランタンを見てみると色んな色があることに気づきます。この色には意味があるんです。赤は健康運、黄色は金運、青は仕事運、紫は学業・合格祈願、白は魔除け・家内安全、オレンジは2人の愛をより深める、緑は開運(すべてがうまくいく)、桃色は人間関係がうまくいきモテモテに、濃いピンクは幸運といった意味が込められています。1色のランタンは200元。4色のランタンは250元。
関連ページ:十分でランタン上げ体験!色には意味があります
ランタンを選ぶと、お店の人が筆を渡してくれます。願い事を書いていきます。
書けました。日本での留学生活の成功を願って。飛ばすときは、お店の人が写真を撮ってくれますよ!
11:20 十分大瀑布を見に行く
ランタン上げの後に向かったのは十分大瀑布。大迫力の滝です。橋を渡り、森の中を抜けていきます。
大自然の中を貫く橋の姿を下から見ると迫力があります。
目当ての滝まであと少し・・・
そして、十分大瀑布に到着!十分老街から約30分ほど歩きました。
この光景は台湾のナイアガラとも呼ばれており、落差20m、幅40mあります。美しく迫力がある滝の姿を眺めていると、ここまで歩いてきた疲れが吹き飛びました!
十分大瀑布までのルートの途中には軽食を販売するお店があります。私はランタンの形をしたアイスを食べました。
12:20~ 十分ビジターセンター(十分遊客中心)で食事をする
十分老街と十分大瀑布の間に十分ビジターセンター(十分遊客中心)があります。ここでは食事ができるので、ここにランチにすることにしました。
ピザと紅茶を注文。窓の外に広がる自然や橋を眺めながらいただきました。
午後:十分から菁桐へ移動
13:30 十分駅を出発
十分駅に戻り、平渓線の終着駅「菁桐駅」へ向かいます。
14:00 菁桐駅到着 菁桐老街散策
のんびりと揺られて30分も経たないうちに菁桐駅に到着。
「菁桐」は日本語読みだと「せいとう」ですが、台湾では「ジントン/Jingtong/ㄐㄧㄥ ㄊㄨㄥˊ」と言います。
菁桐駅の駅舎。建設されたのは日本統治時代の1929年。趣を感じます。駅前には菁桐老街があり、お店が並んでいます。
菁桐老街にある懐かしい郵便ポスト。
こちらは台湾最大の郵便ポスト!実際に投函できるんですよ。
こちらは「菁桐礦業生活館」。菁桐の歴史を伝える博物館です。入場料は無料です。
日本統治時代に石炭の炭鉱の町として栄えた菁桐。年表や地図、ジオラマで伝えてくれるので分かりやすいです。
博物館を出て再び菁桐老街を探索。ここであるものが目に留まります。それは、紐で吊された竹筒です。竹筒にはメッセージが書かれています。これは「許願竹」と呼ばれるものでこの竹に願い事を書いて取り付けると願いが叶うと言われています。 この許願竹は周辺のお店で50元程度で購入できます。
飲食店の店先に並ぶお菓子。店内の食事もリーズナブルな値段。
こちらは焼きたてスイーツ。生地の中にチョコレートやチーズなど具を入れてくれます。6個で60元です。
やはり焼きたては美味しい!小腹が空いていたので、丁度良い量でした。
15:00 カフェで休憩
菁桐の後は平渓に向かいますが、その前にカフェで一休み。
菁桐駅から線路を挟んで向かい側にあるこちらの「觀景台咖啡餐廳」へ。
高い位置にあるお店で吹き抜ける風が心地よいです。
店内からは菁桐の町を一望。菁桐にやってくる電車も見えます。
台鉄のキャラクターとパシャリ♪
「柚子茶(菁桐鐵道柚子茶)」を飲みながら一息つきます。価格は170元。今回はホットでしたが、暑い時期はアイスにするのもありですね。
16:00 菁桐駅を発車し、平渓駅へ移動
ゆっくり休んだら平渓駅へ向かいます。
夕方以降:菁桐から平渓へ移動
16:10 平渓駅到着 平渓老街散策
菁桐駅を出発して10分程で平渓に到着。
平渓駅前のお土産屋さん。平渓にちなんだポストカードやキーホルダーが並んでいます。
お店の猫ちゃんかな?招き猫の様な存在ですね♪
平渓駅前から平渓老街へ向かう途中、建物の間から橋の上を平渓線の電車が走り抜ける光景が見られるスポットを発見。狭い中に建物、橋、電車が詰まったこの光景、平渓線の沿線らしく私のお気に入りになりました!
ランタン型の郵便ポスト。平渓らしいデザインですね。こちらも実際に投函できるんですよ!
小さいサイズの壁掛け郵便ポストも。
平渓老街には飲食店やお土産屋さんが並んでいます。やはりランタンにちなだお土産が多めです。お気に入りのお土産を探してみてください!
16:40 歴史を感じる
平渓に来たら立ち寄ってほしいスポットをご紹介していきます。平渓老街の緩やかな坂道を進んで行くと壁にスカイランタンや郵便ポストが描かれた郵便局にたどり着きます。
こちらが昭和16年から使われている台湾最古の郵便ポスト。このようなレトロな郵便ポストは飾りとして設置してある場所もありますが、この郵便ポストは現役。実際に投函して使うことができます。
秘境スポット「八仙洞」では洞窟の中を探検できちゃうんです!
八仙洞は1983年に開かれた観光スポットです。洞窟の中に入ると、ひんやりとした空気が広がり、自然の息吹を感じることができます。大小さまざまな空間が広がっていて、まさに探検気分!テーブルやベンチもあり、休憩スポットとしても利用できます。
「日據防空洞」は、日本統治時代に作られた防空壕です。当時、台湾は日本の統治下にあり、戦争中の空襲に備えてこうした防空壕がいくつも作られました。現在も、その一部が平渓に残されており、まさにタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。
お寺「平溪觀音巖」で旅の安全を願いします。みなさんは何を願いますか?
平溪觀音巖の境内からは平渓の町を一望できます!
17:30 夜のランタン飛ばし
夜のメインイベント、ランタン飛ばしに再び挑戦!昼間のランタンも鮮やかで綺麗ですが、夜に飛ばすランタンは夜空の中でランタンが映え、幻想的な姿を見られます。
願い事を書いていきます。
叶えたい願いが沢山(笑)欲張りかな?
書けました!私もみんなも幸せになれますように。
ランタンのお店でお土産をもらった。ミニランタン。記念になりました。
18:00 夜の食事
せっかく平渓まで来たので、台北に帰る前に平渓で食事をしていきます。今回利用したのは平渓老街にある「紅龜麵店」です。
この時間帯は比較的空いています。注文したのがこちら。魯肉飯(30元)、乾板條(小サイズ・35元)、滷桂竹筍(60元)。魯肉飯の肉は細かめ。乾板條は麺料理で麺は平べったくモチモチ、タレとよく絡めて食べてください。滷桂竹筍は筍を醤油で味付けしたものです。ご飯と麺、炭水化物がかぶっていますが、これはスタッフさんと2人で食べました。
夜:平渓から台北へ帰る
19:00 平渓駅を出発
平渓を満喫したので台北に帰ります。帰りも瑞芳駅で乗り換えですよ。
20:30 台北に到着
約1時間半かけて台北駅まで戻ってきました!
女性が気をつけたいポイント
歩きやすい服装と靴
十分大瀑布までのでこぼこ道や階段、坂道も多く含まれているコースなので、スニーカーなどの歩きやすい靴を選びましょう。
夜間の移動に注意
夜のランタン飛ばしまで体験するとなると、老街から離れると暗い場所が多々あります。夕方以降は駅周辺や老街のみの移動として、冒険はしないようにしてください。そして、2人以降での旅をオススメします。
おわりに
十分、菁桐、平渓を1日で巡る旅は、台湾ならではの自然や文化、そして日本統治時代の名残も存分に楽しめるスポットをしっかり抑えながらコンパクトに巡ることができます。滝やランタン、歴史ある街並みなど、見どころ満載のスポットばかり。ぜひ今回のモデルコースを参考にして、心に残る台湾旅行を楽しんでください♪旅をした後のご感想もお待ちしております!