淡水紅毛城 スペインやオランダによる台湾占領の歴史
台湾はオランダ、スペイン、清国、日本など台湾外からの勢力による統治、支配の歴史を持っています。その統治の名残が台湾各所に残っており、複数の文化が入り交じる独特な景色が見られる街もあります。台北郊外、新北に位置する淡水もそんな街の1つです。1600年代、台南に拠点を置いたオランダに対抗して、スペインは淡水に拠点を置きました。その象徴が1628年に建設されたサント・ドミンゴ城です。その後、スペインの撤退、オランダの淡水進出により1646年にはアントニー要塞として再建され現存しています。これが現在まで紅毛城と呼ばれています。紅毛城の由来は日本人や台湾人達がオランダ人のことを「紅毛人」と呼んでいたこと。
現在では観光スポットとして開放されています。最寄り駅はMRT淡水駅。駅から紅毛城入口まで徒歩約18分。ちょっと歩きますが、淡水河沿いから見える景色を眺めながら歩いているとあっという間に着いてしまいます。入口で入場料80元を払い入場します。
入口の近くに「紅城小舖」というお土産屋さんがあります。店内には紅毛城や淡水をテーマにした雑貨が並んでいます。
かつて使われていた井戸が残っています。現在は使用されておらず、蓋で覆われています。
階段を登り切ると姿を現す紅毛城!赤レンガの外観、立派で重厚な造りです。お城の目には複数の旗がなびいています。台湾と統治、占領していたオランダ、スペイン、鄭氏政権、清国の旗が並びます。
日本、アメリカ国旗。そして、中華民国の青天白日満地紅旗も。
紅毛城の中に入る事ができます。入口はこちら。
階段の途中にあるこの穴。攻めてくる敵をこの穴から攻撃することを想定して造られました。
城内部の様子。紅毛城は清国の統治時代、イギリスの領事館として使用されていました。その名残が現在でも残されています。
こちらは焼却炉。シュレッダーの無い時代、重要書類を処分する為に使われました。
重要書類を保管する為に使用された金庫。
紅毛城からは淡水河、対岸の八里の景色が見えます。
城の壁面に気になるものを発見。こちらも城を防衛するための設備。ここから敵を攻撃することができます。
紅毛城と前清英国領事官邸の間にある広場。ここは台湾最古のテニスコートとして使用されていた場所です。淡水には他にも歴史的な建物がある歴史巡りにピッタリな街です。是非淡水で紅毛城など、歴史的建物に触れてみてください!
INFORMATIONスポット情報
住所 | 新北市淡水区中正路28巷1号(地図はコチラ) |
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電話番号 | |
営業時間 | 月曜日~金曜日 9:30~17:00 土曜日、日曜日 9:30~18:00 |
定休日 |
台湾の新北に住んでいる芷伶です。名前の発音は難しいですが「zhǐ líng(ジーリン)」と呼びます(๑˃▽˂๑)澎湖の大学に通っていたので、4年間住んでいた澎湖はお気に入りの場所です。日本が好きで東京や箱根、岡山、熊本などに行ったことがあります。そんな日本のみなさんにオススメの台湾スポットをご紹介します (*´∀`*)
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