オランダによる台湾統治の象徴!安平古堡(ゼーランディア城)
安平古堡とは
安平古堡はオランダによる台湾統治の象徴です。17世紀初頭、オランダ人は軍を率いて台湾に進出。1624年に現在の安平を占領。防御要塞としてゼーランディア城(熱蘭遮城)を建築し、1634年に完成。しかし、1662年に鄭成功がオランダ城を落としました。清朝時代には、清兵が城を破壊して、徐々に荒れ果てていきました。日本統治が始まってからは再建され、台湾が中華民国の統治下に入ってからは現在の「安平古堡」と呼ばれるようになりました。様々な歴史を辿ってきた安平古堡ですが、現在は台南を代表する観光スポットとして親しまれています。チケット売り場でチケットを購入して入場します。チケット料金は70元です。
鄭成功の銅像
台南の街のいたる場所に鄭成功の銅像が設置されています。鄭成功は台湾からオランダを追いやった英雄とされています。もちろん、安平古堡にも鄭成功の銅像が設置されています。
古堡石碑
古堡石碑は当初、1628年にオランダ人に対して関税の撤回を要求した日本の浜田弥兵衛の功績を記念するためのものでした。日本統治終了後、石碑に刻まれた文字は「安平古堡」に変更されました。
史跡記念館
日本統治時代が始まった1895年時点で、城は荒れ果てていました。日本時代に入り、城は修復され、レンガを積み上げて現在の姿へと整えました。1930年、日本は台湾文化300年記念式典準備のため、官舎と宿舎を取り除いて、城の上部を洋風建築に改築し、展覧場所として外賓を迎えました。
展望台
安平古堡で一際目立つ存在なのが展望台です。1945年に城周辺の動きを監視するために建設されました。1975年には展望台が新たに設けられ、現在では安平古堡のランドマークとなっています。
こちらが展望台の入口です。
エレベータはありません。階段で上っていきます。一汗かきますが、階段の先に広がる景色に期待しましょう。
展望台に到着。展望台内にあるのは眺望案内板とベンチのみ。シンプルな展望台です。
東方向の眺望。
南方向の眺望。
西方向の眺望。
北方向の眺望。
古砲
日本が城を再建後、清の時代に鋳造した古い大砲を城内に移転し、鑑賞用として城の上部に設置しました。
台湾城の史跡
城内にある城壁は比較的保存状態が良く、歳月を経て色がまだらになりながらもしっかりと高くそびえ立っています。壁面には長い年月を経てガジュマルが絡みつきました。この様子からも歴史の長さを感じられます。
古井戸
城内にある井戸は下は海、上は城につながり、火攻めから城を守る役割を果たしていました。現在でもその井戸が残されています。
博物館
清朝がイギリスととフランスの連合軍に敗れたことにより、台湾が貿易港として開放されると、外国商人は安平に税務司を設置しました。この洋風の建物は1882年頃に建設されたもの。日本統治時代、安平古堡が税関宿舎に改築された際に、ここは税関クラブとされ、その後資料館となりました。現在では博物館として利用されています。
オランダ、鄭成功、清、日本による台湾統治の歴史が凝縮されたような安平古堡。是非、安平古堡で歴史を感じてみてください!
INFORMATIONスポット情報
住所 | 台南市安平區國勝路82號(地図はコチラ) |
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電話番号 | |
営業時間 | 8:30~17:30 |
定休日 |
新北市在住の台湾人です。私の本名は日本人の方にとって発音が難しいので「けい」という名前を付けましたꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)ァ,、'` 日本のドラマやアイドルが好きです。日本語を理解したくて日本語能力試験(N1)を取得しました。日本語が理解出来て世界が広がった!日本語の能力を活かして、日本の方にオススメしたい台湾の情報を共有します!
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